バリ島に何度も来ているのに、コモドには行ったことがない。そういう日本人旅行者に会うたびに「もったいない」と思う。飛行時間はわずか1時間15分。バリで半日過ごした後に乗り継いでも、その日のうちにラブアンバジョの港に立てる距離だ。
もちろん、だからこそ「どうせいつでも行ける」とつい後回しにしてしまう気持ちも分かる。でも実際に行った人間の言葉として言わせてほしい——バリと同じ日程に組み込んでも、絶対に後悔しない旅になる。
デンパサール→ラブアンバジョの便
バリ島のングラライ国際空港(DPS)からコモド空港(LBJ)までの直行便が毎日複数運航している。
使える航空会社はライオンエア(Lion Air)、シティリンク(Citilink)、ガルーダ・インドネシア(Garuda Indonesia)、バティックエア(Batik Air)の4社が主力だ。飛行時間はいずれも約1時間15分で、片道の料金はざっくり1万5千〜3万5千円ほど。早めに取ればライオンエアやシティリンクで1万円を切ることもある。
一方、信頼性という点ではガルーダが一枚上手で、機材の状態や定時出発率はほかと比べて安定している。予算と優先順位によって使い分けるのが賢い。
乗り継ぎ:同日か、翌日か
日本からの長距離フライトでバリ入りした当日に乗り継ぐことは一応可能だが、いくつかリスクがある。
ングラライ国際空港の国際線ターミナルから国内線ターミナルへの移動には、入国審査を含めて混雑時で1〜1.5時間かかる。バリ到着が遅延した場合、乗り継ぎ便を逃すリスクは低くない。
私が推薦するのはバリ一泊プランだ。日本からのフライトで到着した夜はバリの空港近くのホテルで体を休め、翌朝の便でラブアンバジョへ向かう。余裕を持ったスケジュールで、旅の始まりの疲労感を減らせる。クタやスミニャックのホテルに一泊するだけでも、バリの空気を少し吸えて旅の気分が整う気がする。
ラブアンバジョ着後の流れ
コモド空港は小さい。到着口を出たら10分で荷物が出てくる。ターミナルから町の中心部(ハーバー付近)まではタクシーで約10〜15分、400〜600円程度だ。
船に乗り込む前日に到着するのが理想的なスケジュールで、夕食はハーバー沿いに立ち並ぶ海鮮レストランで取るのがおすすめだ。翌朝の出発は通常7〜8時なので、前夜は早めに就寝できる。
ほとんどのライブアボード会社はラブアンバジョ市内のホテルや空港からの送迎を含めているので、到着時間をあらかじめ伝えておくとスムーズだ。
費用のざっくり計算(日本円)
| 項目 | 費用(円) |
|---|---|
| 日本→バリ往復(エコノミー) | 55,000〜120,000 |
| バリ→ラブアンバジョ往復 | 25,000〜55,000 |
| バリ一泊(中程度のホテル) | 8,000〜20,000 |
| ラブアンバジョ一泊(前夜) | 3,000〜15,000 |
| 3泊4日ライブアボード(中程度) | 65,000〜130,000 |
| チップ・諸費用 | 5,000〜10,000 |
| 合計(一人) | 161,000〜350,000 |
バックパッカー仕様で行けば15万円台も不可能ではないし、カップルでちょっと贅沢に行っても35万円以内に収めるのは難しくない。
「混んでいる時期」をどう読むか
7月と8月は欧米からの観光客が集中し、人気のピニシは6〜8週間前でも満席になることがある。9月以降は少し落ち着き、10月はほど良いバランスの時期だと感じた。
日本のゴールデンウィーク(4月下旬〜5月初旬)は乾季の始まりと重なり、天候は申し分ない。ただし、航空券は早めに押さえておかないと値段が跳ね上がる。
旅の入り口として
ラブアンバジョのハーバーには、夕方になると色とりどりのピニシが並ぶ。どれも手作りの木造船で、それぞれ少しずつ違う形をしている。港に着いた旅行者が、これから乗る船を目の前にして「本当に乗るのか」という顔をする瞬間を何度か見た。
その表情が数日後には変わる。それがコモド旅行の魔法だと思っている。
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